たゆたうなゆた

 此処は有機に明滅する電灯に照らされた『ボク』の影です

# 風の色

僕には空気の色が視えた

風が蜷局を巻き まさにその足が地に着こうとしている

嵐が来るよ 僕は助手席の彼を見る

マジかよ 彼は疑わしげな目で僕を見る

ほら 風が強くなっている 僕は窓を開けた

降水確率0% 穏やかな一日となるでしょう ラジオの声

彼はニヒルな笑みを僕に投げかける

だって僕には風の色が視えるんだ

ラジオからは渋滞の報せ

風は強くなる

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